風の子のなかまたち

会の名前が新しくなりました!

「秋の鎌倉ツアー」リポート

11月5日、秋の鎌倉へ風の子のなかまたちの皆様にご来訪いただきました。

江ノ電に乗って長谷駅で下車し、

長谷観音を拝観しアジサイの小道を散策しながら鎌倉の海や山の景色に驚き、

おしゃべりに花を咲かせながら散策を楽しみました。

地元の私が知らない長谷観音をたくさん発見する一日になりました。

 

 

散策の後は気になるオルゴールのお店に立ち寄り、

綺麗なオルゴールの音や形に驚いたり癒されたりしました。

ソフトクリームに舌鼓を打ちながら海まで歩いて、

海では裸足になって波打ち際で、

ゆったり海の心地よさを味わっている仲間もおりました。

 

そろそろお腹が空いたということで、

駅近くの地元の朝採れのシラスを食べられるというお店で

シラスたっぷりの美味しいどんぶりや定食をいただきました。

 

こんな風に楽しく過ごしながらも、

話の途中には、皆さんの風の子との出会いや、

これから風の子の持っている力を今の子どもたちにどう出会わせられるのか…

というような話がたくさん聞かれました。

やっぱり支援する仲間なんだな…と感じる一日になりました。

 

私はこの会に参加するのは初めてでしたが、

案内役をさせていただき、この出会いに感謝しています。

風の子のお話や演劇が大好きで

保育現場にいる時はたくさん楽しませていただき、

子どもたちも風の子のお話の真似っこをして、

よく遊んでいたのを思い出しました。

そして、これから「風の子が鎌倉の子どもたちに出会える機会を創りたい!」と

改めて思う日になりました。

楽しい一日をありがとうございました。

 

リポートは、鎌倉の案内担当   

渡辺泉でした。

群読サークル「すいれん」 活動のご紹介

 すいれんは、2011年2月から下北沢の岸家を拠点にして活動しています。ここは劇団風の子発祥の地で長年劇団の稽古場と事務所がありましたが、劇団が八王子へ引っ越し、2016年10月に神田成子さんが建て替えて、新しい稽古場が二階にできました。とてもきれいな稽古場で、荷物を置くロフトと、壁面には備え付けの本棚もあります。

 「すいれん」という名前は、戦後の焼け跡で「子どもたちに文化を」と、大学生だった多田徹さんたちがつくった「睡蓮文庫」にちなんでいます。多田さんが「小さくても自由な創造の場を」と発案し、神田さんが風の子に関わりのあったメンバーに声をかけて、すいれんが発足しました。「言葉を大切に読む」ということが第一義ですが、他にも動けない、セリフを覚えられない(?)という理由もあって、群読に取り組んでいます。

 

 稽古は月に2回、発表会は年に1回のスローペースですが、今年は沖縄を取り上げることになりました。昨年から「戦争」が今までになく身近に感じられ、この国がどう変わっていくのか大切な時期に来ていると感じていました。私たち自身が勉強しながら取り組んでいくということで「学習発表会」としました。

 

前半では、若くして沖縄戦に動員された「ひめゆり学徒隊」の手記を読むことで、メンバーそれぞれが身を通して戦争の実態を考え、後半では、琉球王国の始まりから現在の沖縄の状況までをスライドと朗読でつなげました。

 

 

そして迎えた10月29日(日)の学習発表会には、30名近い人たちが観に来てくださいました。皆さんから好評をいただきましたが、その中から私の友人の感想を紹介します。

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平和な毎日を心から望み、家族や友人の健康と幸せを望みます。自分の住む地域が豊かで、文化的で、多様な人々が思いやりを持ち、理解しあい、尊重しあい、譲りあい、誰もが安心して生きていける。労働で得た収入の中から、自分の生活の時間の一部で、少しでもできることがあればやってみよう。そんな気持ちを持っています。

 紛争や、差別や、迫害や、基地や、武器のニュースを、遠く離れた、自分とはかけ離れた関係のないただの情報。自分にできることなんてどうせ無い。

なんて、思わずに…。

自分にできることをやっていく。できることがあるのは嬉しいことだし、幸せなこと。

森の中で過ごしたり、こどもたちのキラキラした眼差しに出会ったりするたびに、幸せだな、平和っていいなとしみじみ思います。

 

 ひめゆり学徒隊の手記の朗読は、押し殺した声にも体温が感じられ、その時のことが臨場感を持って伝わってきました。また、後半の沖縄の過去~現在の状況を映像とともに出演者が訴える姿は、まるで命を落としたひめゆりの彼女たちの、生まれることの無かった子孫の訴えのようでもありました。

 

こういうものを観ることで、遠くのことが身近なこととして捉えることができ、平和とは? 自分にできることは? と、考えることを続けさせてくれます。

すいれんの皆さま、学習を重ね、その事が声に、息づかいに現れ、胸に染み込みました。ありがとうございました。(Y・A)

 

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事後交流会にもたくさんの方たちが参加して、地域での活動の報告や、どんなふうに社会と関わったり考えたりして生きているかも話してくださり、有意義でかつ笑いのたくさんあるあたたかい時間を過ごすことができました。(堀切リエ)

 

【群読サークルすいれん学習発表会】

ひめゆりたちの歌 あの日々を生き延びて、そして現代へ」

脚本:堀切リエ

出演:岸原鶴生 羽生田正明(特別出演) 湯浅健 野田ちひろ 堀切リエ 安田香月 日向寺みどり 三宅たまき 高橋千明 加藤悦子

 

【参考にした本・皆で読んだ本】

ひめゆり関係〉

ひめゆりの塔をめぐる人びとの手記』仲宗根政善 角川文庫

ひめゆり沖縄戦』伊波園子 岩波ジュニア新書

ひめゆりの少女』宮城喜久子 高文研

『13歳の少女が見た沖縄戦』安田未知子 wave出版

ひめゆりの塔』西平英夫 雄山閣

『私のひめゆり戦記』宮良ルリ ニライ社

『生かされて生きて』与那覇百子 道友社

ひめゆり学徒隊の引率教師たち」ひめゆり平和祈念資料館

ひめゆり平和祈念資料館」ブックレット

〈その他沖縄関係〉

『海をあげる』上間陽子 筑摩書房

『沖縄のこころ』太田昌秀 岩波新書

『白旗の少女』比嘉富子 講談社青い鳥文庫

『阿波根昌鴻 土地と命を守り沖縄から平和を』堀切リエ あかね書房

菜の花の沖縄日記』坂本菜の花 ヘウレーカ

沖縄戦後史』中野 好夫、 新崎 盛暉 岩波新書

『沖縄現代史』新崎 盛暉  岩波新書

『沖縄の歴史と文化』外間 守善 中公新書

『沖縄は戦場だった』鈴木喜代春他編 らくだ出版

『戦争と沖縄』池宮城秀意 岩波ジュニア新書

『ずいせん学徒の沖縄戦』宮城巳知子 ニライ社

冊子「若者、ガマフヤーと語る」

〈沖縄に関連する新聞記事のスクラップ〉

 

 

講演会「フクシマ発」のご案内

風の子を支援する会会員及び定期購読会員のみなさまには、

先日「劇団風の子公演と行事のご案内」を郵送いたしましたが、

<風の子公演のご案内>の中で、

「フクシマ発」の開催日に誤りがありました。

正しくは、10月14日(土)です。申し訳ありませんでした。

 

改めまして、下記にて「フクシマ発」のご案内をさせていただきます。

お申し込みは、劇団風の子まで。TEL.042-652-1001

 

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~役者じゃない澤田のヘタクソな芝居だからこそ届くものがある!~
劇団風の子東北「フクシマ発」

2023年10月14日(土)15:30~16:30(開場20分前)
会場:なかの幼稚園 ホール(八王子市中野上町5‐32‐13)
*終了後に質疑応答タイムあり(15分ほど)
料金:ひとり1,000円(中学生以上有料)


「フクシマ発」
原案・脚本・制作 澤田修(劇団風の子東北)

福島県民ラジオでは東日本大震災後、

毎週「あの時私は・・」という番組を放送しています。

震災以後でもがんばっている人たちからのお便りを紹介し、

震災及び原発事故を風化させない様に番組制作をしています。

今日は番組始まって以来の初の公開生放送・・・・。

原発事故は日本の社会が持っている様々な矛盾を、すべてさらけだしてしまいました。

ラジオ局のアナウンサーと福島新聞社の中村三郎記者のやり取りから、

震災をふりかえりながら福島の現状を伝えます。

東日本大震災後の福島とこれからの福島を題材に、

澤田修が自ら作った、東北や子どもたちへの思いが詰まった芝居仕立ての講演です。

講演後に質疑応答タイムを設けます。

今の福島県のことなどをもっと知りたい!聞きたい!と思う方はどうぞご参加ください。

 

 

「おはなしおばさん藤田浩子さんのおはなし会」その2 リポート

やっと暑さが少しおさまってきたように感じます。

皆様お元気にお過ごしですか。

このまま、穏やかな秋を迎えられるといいなぁと思います。


さて、9 月 10 日に 2 回目の藤田浩子さんお話し会が開催されました。

日が経ってしまいましたが、あの楽しさを残しておきたい、

みなさまにもお伝えしたいと思いブログをアップします。


まずは輪になって、お手玉での遊びからスタート。

参加者が集まってくるまでの間も藤田さんは、

席に着いた人たちと共にお手玉で遊びます。

早く来た方へのおもてなししながら楽しい雰囲気を醸し出します。

さあ、全員揃ってお話し会の始まりです。

参加者を待っている間は一人一人でチャレンジしていたお手玉遊びが、

みんなで楽しむ遊びに変わっていきます。

参加者が歌に合わせて、お隣の方へお手玉を手渡していきます。

参加者の気持ちが繋がっていきます。

一人一つずつ持っていたはずのお手玉ですが、

歌い終わってみると、たくさん持っている方、

一つも持っていない方もいます。

たくさん持っている方は『欲張りな○○です』

一つも持っていない方は、『ぼんやりな△△です』と自己紹介。

この表現が会場の雰囲気を和らげます。

これも、藤田さんのお人柄が産み出していると感じました。

お手玉を脇に挟んでゴリラになってみたり、

皆さん楽しそうです。


だいぶ和んだところで、客席を対面に作り直して、藤田さんの自己紹介。

パタパタからくりオモチャを使います。

この自己紹介に会場から「おー」というどよめきがうまれました。


お猿の兄弟の人形や、ねこのお手玉を使っての小さな子どもたちに向けたお話や、

しゃもじを使った会津弁での軽快な昔話もとても楽しかったです。

 

そして1枚の紙で絵本が作れる印刷物のお土産を参加者全員にいただきました。

この絵本で『誰が一番偉い』のお話しが語れます。

お話しを聞くだけでなく、語れる楽しさも味わわせて貰いました。

 

あっという間に時間は過ぎていきます。

時間をオーバーしてたくさんの思いを伝えてくださった藤田さんでした。

ありがとうございました。

 


この日、みなさまから支援する会の活動に関するアンケートを

採らせていただきました。

皆様からいただいたご意見(これからの活動希望)の集計です。

・お話し会や音楽会、作って遊ぼうなどの催し 12 名
・観劇後のアフタートークやセットの見学会(劇団員と共に) 5 名
・現地在住会員案内による散策ツアー(川越、鎌倉など) 4 名
・ネイチャーゲームやオリエンテーリングなどのフィールドワーク 4 名
・子どもを取り巻く環境や児童演劇のこれからを考えるようなワークショップ 6 名
・アイスブレーキング、ゲームなどで仲間と共に活動する企画 3 名
・その他やりたいこと、思いついたこと
 児童演劇のワークショップ(お話しのワークショップ)
 稽古場ツアー、公演稽古場見学ツアー(劇団員と支援する会会員がなかよくなる)
 セット見学、どれも楽しそうです。


多くの方から回答をいただけ嬉しかったです。

これからの計画に反映していきたいと思います。

ご協力ありがとうございました。

今後も、支援する会へのご要望、ご意見、いつでも大歓迎です。

このブログやメールにてお寄せください。


寺村からの報告でした。

おススメ!児童・青少年演劇ジャーナル「げき26」

『児童・青少年演劇ジャーナルげき』26号が劇団風の子に届いています。

児童演劇に関わる多方面のメンバーで構成された編集委員会が、

年2〜3回発行しており、児童演劇の今の動きを多角的にとらえている唯一の、

読み応えのある冊子ですので、ご案内します。

 

演出家、ふじたあさやさんの巻頭言に始まり、

沖縄のりっかりっかフェスタのプロデューサー、

下山久さんの「自分史としての児童・青少年演劇」、

7作品の劇評等、盛りだくさんです。

なお、今回は、令和5年度児童福祉文化賞を受賞した、

風の子中部の小学生対象作品

『ギャング・エイジ』(原作 阿部夏丸、脚本 いずみ凜、演出 中島研)の戯曲と

劇評も掲載されています。

 

ちょっと時間があるから、

今、児童演劇がどんな風になっているか見てみようと思ったとき、

手にとって頂けたらと思います。

 

料金は1冊1,600円+消費税ですが、

支援する会でお申込みいただくと、割引で購入いただけます。

一般の書店には出ていませんので、

支援する会にメールか、電話でご連絡ください。

または劇団風の子に電話していただいて、

「支援する会」で知ったとおっしゃっていただいても結構です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

ご案内は高垣でした。



 

支援する会企画「おはなしおばさん 藤田浩子さんのおはなし会」第2弾のご案内

今年1月に開催いたしました

支援する会企画「おはなしおばさん 藤田浩子さんのおはなし会」は、

大変好評で、またやって欲しいとのご希望も多く、

会場の定員数が少なく、参加のご希望に添えない方もいらっしゃいました。

そこで、第2弾を企画いたしました!

 

支援する会の会員でもある藤田浩子さんは、

子どもからおとなまで様々なところで「おはなしおばさん」として、

わらべ唄、昔話、遊び歌などを語っていらっしゃいます。

今回は会員の多い多摩地域での開催です。

前回と違うおはなしも織り交ぜていただく予定ですし、

子どもたちも大喜びするおはなし会なので、どうぞ、ご家族でお申し込みください。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

おはなしおばさん「藤田浩子さんのおはなし会」

日 時:2023910日(日)午後230分~4時(開場20分前)

会 場:北野市民センター7Fカルチャールーム(京王線北野駅」北口から徒歩3分)

       八王子市北野町545-3 きたのタウンビル

    *スーパーアルプスのあるビルです

参加費:会員・同伴者1,200円税込み

    会員外1,300円税込み

   (4歳以上有料、定員30名)

申込み先:劇団風の子・支援する会事務局へ、メールまたは電話で。

 

◆会員優先申し込みです。早めにお申し込みください。

◆会員・同伴者以外の申込み受付けは820日からです。

劇団風の子の文化祭に参加して

7月8日(土)に劇団風の子の文化祭がありました。
昨年までは、風の子の劇団メンバーだけで出演や出品をして、
内部で見あっていましたが、
今年は支援する会の会員も出演や観劇に参加させてもらえることになりました。
 
支援する会からは、合奏や漫談で出演した人もいて、
参観した人とその家族を合わせると、9人の参加でした。
 
劇団風の子メンバーの出し物では、
いつもの公演の中では見られないような、
文化祭ならではの姿を見ることができました。
 
プログラムは、演奏や歌、一人人形劇、
現在上演している作品のセットを使っての裏話、
昔公演していた作品の中の一部、
来年に文化祭で上演する予定の予告編一人芝居、
公演班メンバーでワークショップをやってできたお話の舞台化、
参加型のディベートゲームなど。
 

風の子で現在公演している作品制作のときに調べた狼信仰と民俗芸の資料や、
戦争中の桜隊の展示もありました。
 
この日は、暑かっただけではなく、
八王子の劇団風の子での稽古場が会場でしたので、
遠くから参加した支援する会の皆さんは大変だったと思います。
でも、一日で、たくさんのプログラムを楽しみ、
昼休みには劇団の人が用意してくれたフルーツポンチもごちそうになり、
とても楽しい一日になりました。
 
来年は皆さんも参加しませんか?
 
リポートは、大森でした。