風の子のなかまたち

会の名前が新しくなりました!

おススメ!第70回記念日府展=記念シンポジウムリポート

暑かったり、寒くなったりの日々ですが、お元気ですか?

久しぶりのブログ更新です。

 

5月21日(日) 仲間3人で、

第70回記念日府展記念シンポジウム(会場:東京都美術館)に参加してきました。

日府展とは・・・一般社団法人日本画府の公募展です。

 

お天気に恵まれ、上野はすごい人出。

公園で軽食をとり、遠足気分で会場に向かいました。

久しぶりの講演会で、寝ちゃったらどうしよう~と思っていた心配は不要でした。

興味深く引き込まれる講演内容で前のめりで聴きました。

そこで、私の楽しかった体験をお裾分けしたいと

シンポジウムのレポートをお届けします。

 

 

①AIに負けない子育て ~言葉は子どもの未来を拓く~

パネリスト:内田伸子氏(IPU・環太平洋大学教授)

膨大なデータを分析した結果と子どもの具体的な姿を見せての

わかりやすいお話しでした。

想像力は生きる力という言葉が一番印象に残っています。

私は子どもとの生活を思い出しながら、ワクワクして内田氏の話を聴きました。

 

②生きる力を育む演劇教育 ~劇であそんで揺らいで学ぶ~

パネリスト:森田勝也氏(日本児童青少年演劇協会会長)

演劇を教育するのではなく、演劇で教育するのであり、

演劇的手法を通して体験しながら学ぶもの。

演劇的手法で遊びを構築することが大事と、

遊びの重要性を繰り返しお話しされました。

冒頭から引き込まれる話しを聴きながら、

私が風の子に惹かれ長く支援する会の会員で応援してきたのは、

これ‼️これ‼️と大声で叫びたいキモチになりました。

体験しながら学ぶということを分かりやすく伝えるためにと、

森田氏が2人の男性を舞台に呼びました。

2人に長縄を回すよう促し、男性たちは長縄を持っているつもりで回し始めます。

何もないのに確かに縄が回っているように見えます。

さらに、「大縄跳びをしているのがわかるように跳ぶ人を呼びましょう。」と、

風の子の3人の方(え?私たち)と呼ばれ、舞台に上がりました。

私たち、見えない縄をしっかり跳びました。

風の子のお芝居で何度も参加してきましたが、

参加型講演会は初めてです。びっくりです。でも、楽しかった。

会場の方にも長縄が見え、跳んでいるのが伝わり、

あの場にいる人たちみんなで共有できたと思います。

森田氏と「風の子の3人」

 

③アートが授ける認知症 ~映画『折り梅』で描いた絵画の力~

パネリスト:松井久子氏(映画監督、作家)

実話を元にした映画の予告編フィルムを観ました。

認知症になった方が地域の絵画教室に通うことで、

いろんな人に褒められ生き生きと暮らす様子が描かれています。

全編観て観たいと思いました。

 

④脳で見る絵画 ~神経科学による実験美術史の試み~

パネリスト:小佐野重利氏(東京大学文学部美術史学科名誉教授)

絵画のどこを観るかというデータをとってのお話しでした。

とても貴重で珍しい研究であるらしいのですが、

私には難しくよくわかりませんでした。

ごめんなさい。小佐野重利さん。


たまには、このような場に参加し、刺激を受けるのもいいなぁと感じました。


時間があったので、日府展の作品も観てきました。

日本画水墨画、洋画、彫塑、工芸、写真と多岐に渡る作品が

展示され見応えありました。

ジュニアの作品展示もされてました。

 

シンポジウムはこの日のみでしたが、

日府展(展覧会)は、5月27日まで開催しています。

興味のある方、行ってみてはいかがでしょうか。

 

レポートは寺村でした。

(写真撮影は日府展の方に許可をいただいてます)

「ないしょないしょのしっぽがぽん」アフタートーク リポート

3月4日(土)多摩市立関戸公民館で

劇団風の子『ないしょないしょのしっぽがぽん』終演後、

アフタートークを開催しました。

作・演出の大森靖枝さん、出演の高村映摩さん、新堂雅之さん、野田ちひろさんと

進行は支援する会の寺村がつとめ、

お客様が3~40名残って参加してくださいました。



まずは、簡単な自己紹介の後、

このお芝居が出来上がるまでのいきさつを聞きました。

大森さんがある幼稚園で行ったワークショップのなかで、

一人の子が「狸が来ないと眠れない」と発言したそうです。

その発言に子どもたちも先生方も大笑い。

大森さんはみんな大笑いしているけど、

あまりの突飛さに戸惑いもあり・・・

それでも、その子の発言を受け止めたところ、

次々に自由で面白い発言が飛び出したそうです。

ここでの経験から『狸が来ないと眠れない』というキーワードを元に

お芝居創りがスタートしたそうです。

一人の子どもの発言からお芝居創りが始まるなんて、

なんでもありの自由な雰囲気をつくりだす風の子(大森さん)の成せる技と感じました。

※ワークショップとは、参加型・体験型の講座のこと。ここでは、劇団員のリーダーが働きかけ、表現遊びやリズム遊び、お話し創りなどをしたりします。

 

 


エマさんからはセットにまつわる裏話を聞きました。

招き猫と狸の置物がある子ども部屋のセットです。

こんなもの置いてある家はないよ‼️とお思いの方が多いと思いますが、

なんとエマさんのご自宅にはあったそうです。

 

そして、更にエマさんの幼少期の不思議な体験・・。

走るのが遅く、運動会が嫌で嫌で行きたくないと思っていたら、

夢に狸が出てきたそうな。

夢の中で狸は『ポテトチップスをお供えしたら1位にしてあげよう‼️』と言ったそうです。

エマさんは起きると大急ぎでお母さんにこの話をしたところ、

お母さんも大急ぎでポテトチップスを買いに走り、

ふたりでお供えをして拝んだそうです。

すると、なんと運動会で1位になった‼️

こんなことがある?という狸に化かされたような、

狐につままれたような本当の話だそうです。

こんな不思議体験もこのお芝居の底に流れているんですね。

 

 


新堂さんは劇団風の子の劇団員ではなく、

一糸堂のクラウンとして活躍されている方です。

新堂さんが出演されている舞台を観たり、

風の子でマイムの指導をしてくださったりしたときに、

大森さんが「おたぬばあちゃんのイメージにぴったり!」と思い、

出演をお願いしたことなども話してくださいました。

狸のしっぽがとれる場面や細かな動きの表現を

クラウンならではの視点や技術を生かし、

よりステキなお芝居に仕上がっていったそうです。

ちひろさんからはお芝居に関わった人達が意見を出し合い、

表現仕合ながらつくりあげた様子を聞きました。

ワークショップに参加した子ども達を含め、

様々な人のアイディアと経験が折り重なり創りあげられたお芝居なんだ

ということが伝わってきました。

 

 

参加した観客の方からは、

「お芝居が出来上がるまでの時間や稽古にかかった時間はどのくらい?」

「セットをつくりあげるまでの時間は?」

「お父さんの存在はどうなっているのかしら?」という質問もありました。

「いろいろな仕掛けや伏線が張られていて、

子どもも大人も楽しめるお芝居だと感じました」という感想もいただきました。

あっという間の30分で、もっともっといろいろな話を聞きたいと思う

アフタートークでした。

最後に、観に来ていた子どもの感想を、

「3人しか居ないのに、いろんな役の人が出てきてスゴいと思いました。楽しかった。

また、観に来たいです。」

このように新堂さん、ちひろさんの七変化に魅了された方は

多かったのではないかと思います。

私もその1人です。

 

リポートは、司会をつとめた寺村でした。

「桜に囲まれて春の集い」計画中

紅白の梅に菜の花の黄色が鮮やかに目に飛び込んできます。

震える日があっても、春は近づいています。

そう思うとワクワクしてきます。

そんな春のワクワク感を会員のみなさまと一緒に感じ、

楽しく過ごしたい‼️そんなキモチを込めて

『桜に囲まれて春の集い』を計画中です。

 

桜の名所、世田谷の砧公園を散策したり、

ゲームをしたり、ちょっと一息ついたり、

ワイワイ楽しく過ごせるようにと考えています。

砧公園は、知る人ぞ知る桜の名所。

古木が多く見応えがあります。

今は、梅が咲いていますが、

開催日には、枝が垂れ下がった満開の桜の下をくぐるができたらいいな~

と思っています。

公園内には、小川が流れ、吊り橋もあります。

うっそうとした木々の間にブランコや滑り台などの遊具のあったり、

小さな子どもたちも遊べるような場もあります。

敷地内に世田谷美術館では、

『セタビの森の動物たち』という企画展が開催中です。

ご家族やお友達と一緒に参加してくださったら嬉しいので、

多くの方のご参加お待ちしています。

日時は、3月28日(火)10:15~12:20

解散後も遊びたい方は、お弁当をご持参されるとよいですよ。

3月上旬には、支援する会からご案内のハガキをお送りします。

(文責寺村圭子)

「おはなしおばさん藤田浩子さんのおはなし会」リポート

年が明けてはじめてのブログアップとなりました。

今年はどんな年になるのか、

不安よりも期待の方が大きい年にしたいものです。

 

さて、1月29日(日)開催、

支援する会企画「おはなしおばさん藤田浩子さんのおはなし会」が、

無事に終了いたしました。

小さな会場でしたので定員が少なく、

残念ながらお断りせざるを得ない方もおられ、

申し訳ございませんでしたが、

ご来場いただいた皆様には、とても喜んでいただき、

藤田浩子さんとの楽しい時間を共有させていただきました。

 

まずは藤田さんの自己紹介をかねたパタパタと紙芝居で幕開け。

 

その後「子守りどろぼう」というお話で、

赤ん坊をあやす「いないないばあ」や「かいぐりかいぐり」などを

藤田さんの「ご一緒に」にうながされて、

自然と会場中が一体となり、お話の中の赤ん坊をあやします。

始まってすぐなのに、もうみんなの心をつかんでしまいました。

 

次の意地の悪いお姑さんの話では、

ちょっとした仕掛けでみんなをびっくりさせたり、

カラスの親子の話しでは、

さまざまな工作の可愛いカラスの赤ちゃんが登場。

とてもやさしい微笑ましい空気に包まれました。

そんな会場を巻き込むおはなしや歌遊びなどがつぎからつぎへと繰り出され、

あっという間の1時間半!

え、もう終わっちゃうの~という感じでした。

 

安心感のある藤田さんの柔らかいお声や語り口に、

すうーと引き込まれ、藤田さんのおちゃめな一面にくすくす笑い、

気が付けば藤田さんのファンになってしまっていました。

 

たぶん参加者のみなさんが同じ気持ちなのでしょう、

終演後は入れ替わり立ち代わりで、

藤田さんとお写真を撮ったり本にサインをいただいたり、

皆さん名残惜しそうにお帰りになりました。

 

おはなしの中には、物を大切にするこころや、

いましめ的な意味合いなどもありますが、

藤田さんが大事にしているのは、

聞いてくれたみんなが、『ああ楽しかった』と思ってもらうこと。

語りの極意がちょっとだけわかったような気がしました。

 

私たちにしあわせをわけてくれる「おはなしおばさん」藤田浩子さん、

ほんとうに楽しいしあわせな時間をありがとうございました。

またおはなしをきかせてくださいね。

 

支援する会では、もっとたくさんの方たちと交流できるよう、

これからも企画を考えていきたいと思います。

会員の皆さんのご意見もお待ちしています。

 

リポートは渡辺でした。

 

 

支援する会企画「おはなしおばさん藤田浩子さんのおはなし会」のご案内

今年も残すところあと数日となりました。

皆さんにとって、この一年はどんな年だったでしょうか。

支援する会は、よりよい会にするため、新しい一歩を踏み出しました。

 

そして、年明け1月には支援する会企画の

「おはなしおばさん藤田浩子さんのおはなし会」を開催します。

 

日 時:2023年1月29日(日)

    午後2時~午後3時30分(開場1時40分)

会 場:アートホーム村上 2階 JR南武線 武蔵新城駅南口より徒歩2分

    (神奈川県川崎市中原区新城3丁目1-15)

参加費:1,200円(税込) 4歳~大人(3歳以下入場不可)

定 員:20名(お申し込み順)

 

藤田浩子さんは、幼稚園で日々子どもたちと触れあい、

『おはなしおばさん』を楽しんでいらっしゃっていて、

支援する会の会員さんでもあります。

また、全国からの依頼を受け、保育園、幼稚園、

小学校、大学、図書館など様々な場で『おはなしおばさん』

として活動していらっしゃいます。

わらべ唄、昔話、遊び歌など、たくさんのレパートリーをお持ちです。

参加者の顔を見て、会場の雰囲気を感じて、

内容を組み立ててくださいますので、

1月のお話し会はどのようになるか、こうご期待です。

 

支援する会会員と定期購読会員の皆様には、

年賀状でお知らせいたしますが、

まずはこのブログをご覧いただいた会員及び定期購読会員の方の、

先行お申し込みを受け付け致します。

一般の方のお申し込みは、1月10日からとさせていただきます。

 

お申し込みは、支援する会へメールかお電話でお願いします。

 

寒さも一段と厳しくなってきましたが、

皆さまお体に気を付けて、良いお年をお迎えください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 



 

おススメ!児童・青少年演劇ジャーナル「げき」

皆さんは『児童・青少年演劇ジャーナルげき』という雑誌をご存じですか?

児童演劇に関わる多方面のメンバーで構成された編集委員会が、

23回発行しており、12月に、最新号の25号が劇団風の子に届いています。

 

 

児童演劇の今の動きを多角的にとらえている唯一の雑誌で、

劇評も今回は11作品。フェスティバルの報告や、

その他、児童演劇に関わる方からの文章など、

どのページからでも楽しめる内容です。

 

ちょっと時間があるから、

今、児童演劇がどんな風になっているか見てみようと思ったとき、

手にとって頂けたらと思います。

 

料金は1冊1,600円+消費税ですが、

支援する会でお申込みいただくと、割引で購入いただけます。

一般の書店には出ていませんので、

支援する会にメールか、電話でご連絡ください。

または劇団風の子に電話していただいて、

「支援する会」で知ったとおっしゃっていただいても結構です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

ご案内は高垣でした。

劇団風の子「おぉ ぐらんぱ!」観劇リポート

おもちゃ美術館講堂で、「おぉ ぐらんぱ!」観てきましたよ。

今日もたっぷりライブの楽しさ堪能させていただきました。

 

猫のまるまるがうなずくだけの小さな反応をひろっていて、

どんなのもOKの風の子らしいなぁと思いました。

 

 

知り合いの一家と一緒だったんです。

年長さんのお姉ちゃんは、先日幼稚園でも風の子の公演を観て、風の子ファンに。

今日も楽しみにしてたそうです。

ばあちゃんは、じいちゃんなの?面白かった~って。

お父さんは、夏に続けて2回目。

子どもだけでなく、親も楽しめて、

子どもの集中している姿や大笑いしている姿から

我が子の成長を感じると言ってました。

お母さんは、4本目ですって。これは、表彰ものでしょ。

2歳の娘さんが、しっかり観てて、ホントに楽しいんだなぁ~って。

やっぱり、いいですよね‼

風の子ファンが着々と増えてます。

 

おもちゃ美術館には初めて来たそうで、

もっとじっくりおもちゃ美術館でも遊びたいとも言ってました。

おもちゃ美術館が会場になるのは、とっても魅力的。おもちゃ美術館も大好きです。

 

♪またね♪またね~のメロディが耳に残り、口ずさみながら帰った方も多いのでは。

思わず歌いたくなってしまう・・・シンガーソングライターの力ですね。

 

 

「おぉ ぐらんぱ」は、9月の稽古場公演でも観ました。

その前にも観ています。楽しいお芝居は、何度も観たくなります。

観る度に感じが変わり、楽しさも変化していきます。


またね、「おぉ ぐらんぱ!」

 

リポートは寺村でした。